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Home >  測量機・測定機の使い方 >  セオドライト(トランシット)

セオドライト(トランシット)の操作手順

1.セオドライト(トランシット)の設置場所の決定
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2.アルミ三脚の据え付け
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3.アルミ三脚へセオドライト(トランシット)の取り付け
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4.セオドライト(トランシット)の整準
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5.望遠鏡の視準調整
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6.セオドライト(トランシット)の操作
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7.セオドライト(トランシット)の移動

    1.セオドライト(トランシット)の設置場所の決定


1)なるだけ平面で地盤の固まっている場所を選んでください。




    2.アルミ三脚の据え付け


1)三脚下部のバンドを外し、蝶ネジをゆるめ、三脚を適切な長さに伸ばします。 そして一本の脚を基準にして、他の2本の脚を持って開きます。

2)三脚の頭面ができるだけ地面に対して水平になるようにします。その後三脚の下の部分を地面にしっかり踏み込み 固定します。
(土などの地盤が弱いところでは特に強く踏み込んでください)




    3.アルミ三脚へセオドライト(トランシット)の取り付け


1)セオドライト(トランシット)を据え付けた三脚の上に乗せ、セオドライト(トランシット)の底のネジ穴に三脚の頭部の下から定芯桿ネジをねじ込んで固定します。

2)あるポイント上に正確にオートレベルを据え付けなければならい場合には垂球を用います。 垂球吊り糸を定芯桿の中の金具に吊り下げて垂球がポイントの真上にくるように定芯桿を緩めてセオドライト(トランシット)を移動させます。




    4.セオドライト(トランシット)の整準


1)棒状気泡管と整準ネジを平行に並べて、整準ネジを操作します。 左右の整準ネジを内側か外側に、回す方向を一緒にすると早く機械に無理なトスレスを与えることなく整準できます。 整準ネジを回して、棒状気泡管の真ん中に気泡を動かします。

2)気泡が中央になったら、本体を90°回転させ、残りの整準ネジのみを動かして、棒状気泡管を中央に動かします。 ※この際に最初に回した整準ネジには触れてはいけません。)

3)気泡が中央になったら、本体を90°戻して、最初の位置で棒状気泡管が真ん中かどうか確認します。 もし真ん中ではなければ、再度整準ネジで調整していきます。




    5.望遠鏡の視準調整


1)望遠鏡の視度調整
望遠鏡を接眼部より覗いて、十字線がはっきり見えるように視度環を回します。 ※この視度は各人の視力によって異なりますので、観測者が変わったら調整しなおすようにしてください。

2)目標の視準
次に実際の観測対象に視準を合わします。
それには視準望遠鏡(照星照門やピープサイトともいう)を用います。 この望遠鏡をのぞくと黒地に三角形が抜いてあるマークを見ることができます。 この三角形の上の頂点を目標に合わせます。(これにより素早く望遠鏡での視準ができます)
本体を回転させるには、水平固定つまみと望遠鏡固定つまみのロックを外して手で動かし、概算視準ができたらロックします。
次に、目標を精密に視準するために望遠鏡を覗いて、水平微動つまみと望遠鏡微動つまみを回して目標を視準します。




 
    6.セオドライト(トランシット)の操作


1つ目の目標を視準後、水平角の『0セット』を行います。2つ目の目標を視準すれば、機械の設置位置からの2点の角度がわかります。 水平角は基本的に時計回りに表示されます。
高度角には0セットがなく、水平が90°になります。 また、表示切換えをすれば、勾配なども見ることができます。
    7.セオドライト(トランシット)の移動